月風楼

音の長さと小節について

音楽の授業などで、1小節、2小節と言った言葉を聴いたことはありませんか?

小節というのは、楽譜にした際に区切りがよくて読みやすい様に、特定のルールに沿って区切った、例えるなら句読点の様な物です。

音階についての記事でふれた、音符の読み方として、ドレミ(音階)の要素とは別にもう一つの要素が存在します。

音には、音階の他にも音の長さと言うものが存在します。四分音符、八分音符。こんな単語を音楽の授業で聞いた事はありませんか?

実は小節という区切りが、この音符の読み方でも関係しています。

小節は音符の句読点

通常の文章でも句読点がないと、読みにくくなりますよね?

同じように楽譜を書く場合も、音符を記していく際に、通常の文章と同じように、句読点を記す方法があります。

1小節の中に音符が必ず1つは存在する

まず、音符には音階の他にも、残り2つの要素があります。

音階と合わせれば合計3つの要素で音符を使った楽譜と言う文章は成立します。

1. 音符と休符

音が鳴る。音が鳴らない。その2択と考えてください。

うん、たん、うん、たん。

とリズムを刻んだ事はありませんか?

音符の1つでも音が鳴る音がならないと言う2択を記した意味も含まれています。

2. 音の長さ

これが皆さんの中で、1番混乱しやすい要素なのではないでしょうか。

四分音符、八分音符。この事を指しています。それでは小節の話を思い出してください。

小節を1つの箱だとイメージします。その中に音符が一つ入っています。

四分音符、八分音符。 鋭い方は4分割、8分割、といった偶数で、切り分けられていることに気づいたのではないでしょうか。 それを「拍」と数えて行きます。

1小節目の1拍目、2拍目、といった風に小節というブロックの中、でさらに分割された物が音符になります。

この状態が、1小節に1つの音符が鳴り続ける状態。つまり、1小節全音符が記された状態です。
ではその音符を4分割してみましょう。それが、1小節四分音符4つ入った状態となります。

算数の、分数を思い出してみてください。 4分の1の音が、4つ入っている状態。そうなると、4分の4となるので、同じ長さの音綺麗に4分割された状態で、1つの箱(小節)の中に入っていますね?

つまりどんなに複雑に分割しても、全て足して、1つの音(全音符)になるように小節の中に音符を、配置していけば良いと言うことになります。

ピアノロールで見るとこのようにきれいに並んだ状態になります。わかりやすく色で塗っていますが、 音符のほうも、1つずつ音階を上げて区切っています。

まずは感覚的で大丈夫なので、はじめからうまくきれいなメロディを作ろうとせず、お手持ちの作曲ソフトで、入力してみてください。

ピアノロールで確認

さて、前回の音階の記事でも、少し触れたように、ピアノロールは感覚的に楽譜を記すことができるといったのも、ここで改めてイメージしやすくなるかと思います。

それでは、実際に簡単なメロディーを作ったものを見ながら、音符がどう分割されているのか考えてみましょう。

次回はこのメロディを解説しながら、もう少しわかりやすく、具体的にどうやってメロディを作っていくのか説明していきます。

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