月風楼

はじめてネット上で仕事を受ける注意点

前回、ネット上で仕事受ける方法について簡単にご紹介しましたが、今回はそちらの記事で触れていた、ネット上でフリーランスが仕事を受ける際のリスクについてお話します。

ネット上で依頼を受ける際のリスク

具体的になにがリスクなのでしょうか?

当然、見ず知らずの人から依頼されるわけですので、どんな人からの依頼か、分かりませんし、ちゃんと依頼の報酬を支払って貰えるのかも不安ですよね。

企業からの依頼だと書類手続きが増える

企業から依頼を受ける場合、個人同士で依頼を受ける場合よりも、やらなくては行けない対応が増えます。
そうです。会社を相手にすると、書類仕事がふえるのです。簡単にどんな書類があるのか、見てみましょう。

見積書

依頼された内容の具体的な金額を記した、所謂お見積りです。複数依頼があった場合は、それぞれの単価や、合計金額、消費税や源泉徴収税などの税金回り。(今回、源泉徴収などに関しては、あえて触れません。)最終的に請求する金額を記した書類です。

企業によっては、メールやメッセージなどでやり取りし、省略してしまうケースもあると聞きますが、基本的には発行した方が、請求時に、金額が違う等のトラブルにならないので、発行するようにしましょう。

請求書

最終的に成果物(完成した依頼品)を納品する際に、企業に支払って貰う内容を記した書類です。内容は見積書と殆ど変わりませんが、追加で依頼や作業が発生した場合は、上乗せするなど、見積時の内容に追加で請求が可能になるので、最後には、請求書を発行して、お支払いのやりとりに進むことをお勧めします。

機密保持契約書

NDAと言われる事もあります。簡単に言うと、機密情報を外部に漏らさない。という契約です。なので、受けた依頼の内容だったり、やり取りの中で知り得た企業の情報などを、誰にも公開してはいけない。という契約です。

契約を破った場合、損害賠償の請求や、場合によっては裁判を起こされたり、今後二度と依頼されなくなる。など大変な事になります。

他にも幾つかありますが、よく見るのはこの3点です。また、税金の話も幾つかありますが、一旦そこは触れないでおきます。大切な話ですが、今回話すと、情報量が多くてパンクする恐れがあるので、また次の機会にお話しします。

その他のリスク

さて、その他に存在するリスクについて、少しだけ例を挙げてみましょう。

本名がバレる

ペンネーム、ハンドルネームでクリエイターとして活動していて、依頼を受けた場合、本名がバレる事になります。契約書や振込講座など、本名が必ず露出する部分が出てきます。

いくつか回避する手段はありますが、かなり複雑になったり、依頼者に負担がかかるケースが多くなります。

大体のケースでは本名が依頼者に知られる事になると、念頭においてください。

住所がバレる(場合もある)

これは企業相手の場合ですが、契約書を郵送で交わす場合、住所が企業に伝わる事になります。勿論個人情報ですので、企業自身も、機密情報として取扱います。個人間の場合はあまり無いケースですが、企業側から公開される事はありませんが、事実上住所は教える形になります。

書類仕事が増えると作業出来なくなる

依頼数が少ない場合はまだいいのですが、意外と書類仕事は時間を取られます。
そのため、作業する時間も圧迫され始めるので、スケジュールとの兼ね合いがこの辺りからシビアになってきます。

勿論、スケジュール管理や、依頼者との対応、依頼された作業を行なっていても、依頼者の連絡や、新しい依頼など、容赦無く飛んできます。こうなると、依頼数に応じて、報酬額を高くして行くなど、自分がパンクしない様にコントロールしなくてはなりません。

 

これをいきなり全部こなすのは難しいですよね…。(とはいえ、昔の人はこれをやっていたわけですが)

昨今ではスキルマーケットやネット上のクリエイターが増えた傾向からか、個人からの依頼も増えており、個人間で、企業と同じ様な書類仕事をパスしてやり取りが出来る環境が整ってきています。(スキルマーケットを経由した場合)
クリエイターにとって、活動しやすい時代がやって来ました。

こういった流れで駆け出しクリエイターもプロを目指していく方法や選択肢が増えてきています。
皆さんも是非、自分に合った方法でクリエイターとして、プロを目指してみて下さい。

その他のメディア
プロモーション