月風楼

イラストの依頼の仕方

イラストの依頼で準備する物

1. 描いて欲しいイラストの詳細
2. 報酬(現金やプリペイドキャッシュ)

この2つでOKです。当然、タダで描いてもらえるなんて美味しい話はありません。
後は描いて欲しいイラストレーターにコンタクトをとりましょう。

イラストレーターに要望を伝える

イラストレーターに、描いて貰うイラストの詳細をまず、箇条書きにしてみましょう。
ふわっとした話よりも、具体的にどういったイラストが欲しいのか。かなり、重要になります

可愛い女の子。カッコいいイケメン。
これだけではふわっとし過ぎていて、どんなイメージをしているのか、イラストレーターはわかりません。うまく説明する為にも、依頼をする前に自分の中で、要素を1度箇条書きにする事で、具体的なイメージが見える様になります。
その箇条書きだけでも、最初のふわっとした一言よりも分かりやすくなりますよね。

髪型や顔つき、目つき、勿論髪色や瞳の色。
年齢や身長。女性キャラならバストのサイズ。男性なら筋肉質、体格など、身につけている衣服も重要ですよね。

参考資料として、このイラストっぽく。
この写真っぽく。と具体的に画像を共有するだけでもイメージが伝わります。

マンガやアニメ、ゲームなどの版権物のキャラクターの場合は、そのまま資料になりますよね。

※この場合、著作権などにご注意ください版権元ガイドラインを定め、ある程度容認している場合もありますが、用途によっては、著作権侵害となりますので、ご注意下さい。

ただ、注意しなくてはいけないのは、当然ですが、イラストレーターは自身の画風を持っています。イラストレーター自身の画風で、制作して貰う流れになるので、当然、完成するイラストも、そのイラストレーターの画風の物になります。

このイラストと同じ画風で!

という依頼は現実的ではありません。
どうしてもそうしたい場合は、画風を合わせてくれるイラストレーターや、画風が似ているイラストレーターに依頼するのが良いでしょう。

基本的にはイラストの制作工程は大きく分けて3工程に分かれます。

1.  ラフ(カラーラフ)
2.  線画(ベースカラー付き)
3.  着彩(完成想定まで塗り込み)

各工程毎に確認し、修正があれば都度修正をお願いする。というのが、比較的スムーズになります。
ここで注意しなくてはならないのは、各工程でOKした物を、後で「やっぱり変更して下さい。修正してください。」と後から変更をかけるのは、あまりよろしくありません。
イラストレーターさんによっては、対応してくれる方もいるかも知れませんが、原則として不可。もしくは追加料金で対応。という事になります。
そのため、各工程でのチェックはとても重要になります。
ですが、イラストレーターさんもスケジュールや、並行して受けている依頼などもありますので、ゆっくりじっくり何日もかけて確認するのはよろしく有りません。
長くても1〜2日以内には回答するのが良いでしょう。当然、お待たせしてしまうので、お詫びのメッセージなども、考えなくてはなりません。
もし、判断が付かない場合は、イラストレーターにも、決めかねている所を思い切って相談してみるのも、1つの手段です。
絵を描けない人より、絵を描ける人の方が、デザインの経験や、構図の組み立て方も知っているので、「もう少しこうしたいけど、どう修正すればいいか分からない。」と言う意志をイラストレーターに相談すると、提案してもらえる場合もあります。

それでは、各工程毎に、どういった物がイラストレーターから提案されるのか。
どういったポイントを確認するのか。
ポイントごとに見ていきましょう。

ラフチェック

イラストレーターは、要望をくみ取り、ラフという、ざっくりしたイラストの下描きを提出してくれます。
ここで、イメージに合っているかを確認して、次の工程に進んでもらうか、少し手直しをして貰うか、チェックするのですが、この時点で、イラストレーターに要望がどこまで正確に伝わっているのかが明確になります。

イラストレーターによっては、カラーラフと言って、ざっくりと色を塗ったラフを提案してくれる方もいます。

カラーラフで確認したい場合は、依頼する際に、カラーラフで確認したいと予め伝えるのもいいでしょう。

ラフ(下描き案)なので、バランスが多少崩れていても問題ありません。
余程バランスがおかしく、異様に手足が長いなどの場合は、修正依頼をするか、修正しつつ、線画工程に進んでもらうといった回答で大丈夫です。
仮にOKしてしまい、線画工程に進むと、バランスが崩れていた場合は、その時点でバランスが確定しそのまま着彩されてしまうので、修正を依頼しましょう。

※イラストレーターが気づいて、確認をとってくれる場合もあります。

カラーラフという、着彩の基準となる色を、肌や髪など、それぞれに塗りつぶした状態での確認の場合は、この時点で色味を調整して貰う事もできますので、可能なら、カラーラフで依頼をしましょう。

線画チェック

ラフを元に、線画(綺麗な線に整えたイラスト)です。この時点で全体の構図やビジュアル自体は、ほぼ確定になります。バランスが崩れていたら、修正をお願いするのですが、問題なければ、そのまま着彩に進んでもらいます。

この時点で構図の変更やポーズの変更を依頼すると、追加料金での対応になったり、ラフに遡ったりしてしまうので、極力発生しない様にしましょう。

着彩(完成想定)

影やハイライト、様々な細部の描きこみ、塗りこみ、エフェクトなどの加工が済んだ状態です。
基本的に依頼品が完成した状態となります。

※最初の依頼の仕方によっては、エフェクトや背景をキャラクターの着彩と、工程を分けて確認する事もできます。

背景やエフェクトも依頼している場合は、同じ様にラフから、各工程をスタートします。

以上が大まかな流れです。

確認イラストにうっすら文字が書いている

送られて来るイラストは、依頼した内容よりサイズが小さかったり、上から半透明な透かしが入っていたりします。


イラストレーターが、報酬を未払いのまま、完成品を納品してしまい、報酬が支払われないまま、連絡がつかなくなってしまう。といったトラブル対策に行なっている物です。勿論、事前にその事情をイラストレーターから最初に説明されるかと思います。

仕様通りに描かない。報酬を騙し取る。といった意思表示ではありませんので、ご安心ください。

依頼にはコミュニケーションが重要

さて、イラストの依頼ですが、実はかなりコミュニケーションが重要か、お気づきでしょうか。
また、報酬の支払いタイミングもイラストレーターによって違いますし、アマチュア、プロによっても、価格も違います。

よくSNSなどで話題になる、「お金が無いのでタダで描いてください。」や「この案件に関われるだけでもラッキーでしょ?」と言ったトラブルの話もありますが、自分がイラストレーターに依頼している裏で、並行してそんなトラブルの被害に遭っているかも知れません。

どんなに小さなイラスト1枚でも、それなりの時間が掛かります。 お仕事である以上、イラストレータも、ちゃんと報酬を支払ってくれる人の依頼を最優先に受けたいものです。

勿論、制作以外にも、生活や、社会人仕事。学生なら学業と、限られた時間で制作して頂いているので、何よりも重要なのは、たった1度の依頼でも信頼関係をしっかりと築く事が重要です。

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