月風楼

イラストのデフォルメの話

描きたいイラストのタッチという記事で前回ご紹介しましたが
イラストのタッチで印象が変わると言う話を簡単にしたのを覚えていますか?

今回はその話を少しだけ深掘りしてみましょう。

ソーシャルゲームやVTuberなどの、 立ち絵イラストなどは、ほとんどの場合、頭身の高いイラストになっています。その他にもSDキャラとしてデフォルメされたイラストなどでグッズが作られたりもします。

今回そのイラストがどういったように使い分けられているのか、イラストの制作依頼などで、 どういった目的で制作されているのかなど簡単にご説明します。

頭身高めのイラスト

アニメやゲームやVTuberなど、様々なケースで採用されているのは投信の高いイラストです。
その人間の頭心に近い身長や体格で描かれたキャラのイラストです。
繊細なタッチや細かな装飾、エフェクトなども書き込めるので、クオリティの高いイラストに仕上がりやすくなります。
細かいところまで書き込めるので、 イラストレーター自身の個性やこだわりなどが強く表現できる強みがあります。その分、1枚のイラストを描ききるまでの時間が大きくかかってしまいます。
ファンタジー、SF、ホラーなど、イラストのタッチでも得意、不得意が生まれてしまう可能性もあります。

イラストのタッチ次第で解決もできますが、ポップなタッチのイラストだと、ホラーやグロテスクな表現にギャップが生まれてしまいますが、ポップなイラストでも表現次第で、ホラーやグロテスクなビジュアルにマッチさせることも、できる様になりますよね。

SDキャラのイラスト

頭身高めのキャラを、2〜3頭身にデフォルメしたキャラのイラストです。
ちびキャラと言われることもあります。 缶バッジやアクリルキーホルダーなどの小さなグッズなどに使われることがあります。デフォルメして頭身を小さくしてしまうので、デザインが細かい要素などは簡略化して描くのが一般的です。

そのため、頭身の高いイラストに比べて細かいデティールや個性が、失われてしまうデメリットもあります。簡略化、音を大きくするなどのデフォルメ部分の要素のパターン化など、 個性が出しづらく
比較的似たようなデフォルメイラストになってしまうメリットも少しあります。
デフォルメしたイラストを描くイラストレーターの個性や感触が別の意味で、 試される表現の1つでもあります。

デフォルメイラストの場合は、どんなキャラのイラストでも、 同じデフォルメタッチで表現できてしまうので、元の頭身の高いイラストのタッチや世界観ビジュアル等に左右されず、 デフォルメすることができます。

だからといってクオリティが下がってしまうわけではありませんが、 頭身の高いイラストのように
繊細なタッチの表現などを表現しづらくなる。ということになります。

以上イラストのデフォルメによって表現できる、具体例に少し触れてみました。

次回は、少しジャンルの壁を越えて、動画、MV向けのイラストという切り口で、見ていきましょう。

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