マスタリングの話
マスタリングとは、完成した曲を公開する為の最終調整の工程です。
ミックスダウンした音源のボリュームや、全体的なバランスを調整し、音楽CDや、音楽配信サービスなどで皆さんが耳にする音源に仕上げます。
一般的に、イコライザー、コンプレッサー、リミッター(マキシマイザー)などの、エフェクトを駆使して音声を整えて行きます。
何故マスタリングが必要なのか
皆さんが、好きなアーティストのCDを購入して、収録されている音楽を聴こうとします。
例えば、10曲収録されていたとして、1曲目から10曲目まで通して聴いた時、ボリュームがバラバラだったり、低音が強い曲や高音が強くて耳が痛い曲が、混ざっていると、気持ちよく最後まで聴けませんよね。
そのバランスを整えるために、マスタリングという最終工程がスキップされていると、このように、聴いてても途中でやめてしまう。
という事になってしまいます。
1曲だけなら必要ない?
では1曲だけ収録する場合や、ネットで公開する場合は必要ない工程なのでしょうか?
勿論そうではありません。
ミックスした音源は、音源としては完成していますが、ボリュームが思ったより小さかったり、多少低音域、高音域の処理が甘かったりする事があります。
ある程度ボリュームを大きくし、各音域の調整を行う事も重要になります。
この工程をしっかりと踏む事で、1曲の公開だけでも、クオリティが格段に上がります。
また、用途によってマスタリングの方向性や、完成する音も変わります。1度行えば完成ではなく、用途毎に行い、完成した音源を使います。
本来はマスタリングエンジニアという専門の方が担当する工程ですが、ある程度は自分でも出来た方が、自分のみで作品の公開が出来るので、ある程度出来る様に練習してみましょう。