月風楼

ソフト音源トラックを重ねる

ソフト音源でメロディを打ち込んでも、単調で音が細く感じ、いまいち思った様な音色が表現できない場合があります。

その場合は、コード理論から綺麗に響く音を重ねて、音色を作る方法も一つの選択肢です。

選んだソフト音源でメロディを打ち込んでも、いまいち派手さが出ない。

と思う場合は、エフェクトなどをかけてみるのも選択肢ですが、その他にも、同じメロディを別のソフト音源と合わせて演奏させてみるのも選択肢です。

具体的には、完成したインストゥルメントトラックのソフト音源とは別の音色で、新規インストゥルメントトラックを作成し、そのトラックのソフト音源を、メロディを打ち込んでいたトラックの音源とは別の音色で選びます。

そして、トラックウィンドウ上で、完成したMIDIスコア(小節)をコピーします。

すると、同じメロディを別の音源で同時に演奏してくれます。

↑クリップをコピーしたので、クリップの名前が同じになっています。

あとはミキサーでボリュームの調整やエフェクトをかけて、音を調整するだけで、か細い印象から抜け出せなかった音色から、一気に印象の違う音色を生み出す事ができます。もちろん、重ねれば重ねるほど、複雑な音色になりますが、やりすぎにも注意です。

なにより、自分が制御できなくなってしまう可能性もあります。

実際にどれくらい変わるのか?

実際にソフト音源を重ねて、少しだけ調整した、メロディラインを聴いてみていただきましょう。

調整前

調整後

1. このメロディを作るのに行ったのは、「Grand Piano」という音源をメインでメロディを打ち込み。

2.新たに「Icy Piano」という音源を追加し「Icy Piano」で設定した新規トラックにコピーしてきた、MIDIクリップを1オクターブ上(1音階グループ上)に移動。

これだけで、他は特に何もしていません。

これだけの編集でも、メロディの印象が大きく変わります。

更に作り込むとして、エフェクトをかけたりするだけでも、印象は大きく変わるでしょう。

有料のソフト音源に頼るのは今のソフト音源を理解してから

有料のソフト音源を購入すれば、確かにクオリティの高い音源を使用する事もできますが、こうやって、DAWに標準搭載されている、音源をうまく調整して組み合わせるだけでも、表現の幅は広がります。

とにかく、まずは標準搭載されている音源を試してみて、お気に入りの音源を見つけたり、「音は好きだけど、ここが物足りない。」と、自分の中での音源リストを作ってみましょう。

物足りないのなら、エフェクトや、別の音源を重ねるなど、音を作り込む事で、望んでいた音を作り込めるかもしれません。

それでも物足りなかったり、絶対この音が欲しい! という音源があれば即購入を検討しましょう。

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