QRコードの話
WebサイトのURLや自分のSNSアカウントなどをQRコードを作成しておく事で、スマホのカメラなどでスキャンしてもらい、スマホから簡単にアクセスしてもらう事も可能です。
クワイエットゾーン
QRコードは、コード部分の外周に、装飾などをしてはいけないという、仕様上のルールがあります。
その外周範囲をクワイエットゾーンといい、基本的には文字を書いたり、絵を載せてはいけません。
外周の余白を作る事で、QRコードであると、カメラ(スキャナー)に認識させるためです。
背景だからといって、イラストの上にQRコードを載せたりすると、スマホのカメラやスキャナーによっては、正常に読み込めない可能性があります。
コードがスキャン出来なくなる問題
イラストの上にQRコードを被せている
イラストにQRコードをかぶせている場合、クワイエットゾーンが認識できないため、そもそもQRコードであると認識されない場合があります。
イラストの上や背景にデザインのある部分にQRコードを使用するのはお勧めできません。
色の相性が悪い
黒い背景や青い背景などに、白いQRコードを作成すると、上手く認識出来ない可能性があります。
無難に白い正方形枠に黒でQRコードを作成するのが安全です。
デザインに拘り、カラフルなQRコードを作成したり、Webサービスなどの、イラストを上手くQRコードに組み合わせるツールを使用して作成されたQRコードは、あまりお勧め出来ません。(環境によっては読み込めない場合がある為)
仮にデザイン性の強いQRコードを使用する場合は、一度自分でもスキャン出来るか試してみましょう。
可能であれば、なるべく複数のスマホなどの環境でチェックしてから、QRコードを使用する事をおすすめします。
端末ごとの相性について
ここで、端末ごとに正常にスキャン出来たり、出来なかったりする事例をもとに、お話します。
iPhoneなら読めることが多い
iPhoneは、標準のカメラアプリでQRコードを読み込むことができ、ほとんどの場合、上手く補正されて、読み込む事に成功します。
Androidの場合は、端末によって、読み込めない場合が多く、トラブルの原因にもなっています。
単純にカメラの性能の問題(画素数が荒い)や、QRコードのデータ補修などの補正能力が上手く解析できなかったり、そもそもQRコードとして認識出来なかったりすることがあります。
これは先程あげた、クワイエットゾーンが確保出来ていない場合や、デザイン性の強いQRコードなどで発生する事が多い傾向にあります。
iPhoneの場合、何故読み込めるのかですが、編集部で調査をした所、QRコードを読み込む際、一時的に画像として認識し、画像の色を解析して、QRコードを再生成して、改めて読み込んでいるのでは?
という説が出ています。
メーカー公式発表ではなく、編集部が独自に調査した結果なので、確実な情報では無いかもしれませんが、iPhoneの本体(iOS)側で補正している事は確かです。
クワイエットゾーンに文字が書かれている物も、クワイエットゾーンを無視して、コード部分だけを画像にし、後でクワイエットゾーンを補えば、理論上は読み込めますので、ほぼ間違い無いと考えます。