プログレッシブとインターレース
今回は、映像をディスプレイに表示するときの仕組みと、たまに映像がチラついたりする時の疑問についてご説明します。
画面の構造(走査線)
映像などを映すディスプレイは、水平方向に光を飛ばす、「走査線」(そうさせん)という線が沢山並べられています。その走査線を高速で光らせ、切り替える事で、映像などを表示しています。
その光を走らせる方式は2種類あります。一方を、プログレッシブ方式、もう一方をインターレース方式と言います。
プログレッシブとは?
プログレッシブとは、映像のフレームをそのまま表示するので、フレームレートが低いと、映像がカクついたり、チラついたり、滑らかに見えない場合があります。
インターレースとは?
インターレースは、プログレッシブと違い、走査線を偶数列、奇数列に分けて、1フレーム毎に交互に表示する方式です。そのため、映像の切り替えが速くなるので、プログレッシブに比べ、素早い映像を滑らかに表示する事が出来ます。
その反面、半分ずつ交互に表示しているため、画質は粗くなります。
どっちがいい?
実際どっちがいいのかというと、用途次第になるため、映像の特性に合わせて使い分けるのが基本的です。
YouTubeやSNSは?
YouTubeなど、SNSの動画では、プログレッシブ方式を採用されている場合が多いです。
インターレース方式は主にテレビ番組などで使用されている方式です。
動画の書き出し方式などでも、どちらを採用するかで変わります。
PCのディスプレイの場合、大半がプログレッシブ方式を採用しているので、映像制作ではさほど気にする事はありません。テレビ番組などの編集であればインターレース方式に合わせた編集になります。