ベタうちというクオリティレベル
DTMを始めて直ぐに陥りがちなのが、打ち込んだ音がショボい…。
というジレンマです。
基本的にMIDIの打ち込みで、ソフト音源を使用するのですが、ソフト音源を使用しただけでは、思った様なクオリティを出せないのです。
ベタうち
ベタうちとは、MIDIを打ち込んだだけで、細かい音の強弱の設定や、エフェクト等を使って、音を作り込んでいない状態をさします。
では、どうすれば、クオリティが高くなるのでしょう?
音源を変える
音源を変えると勿論、メロディの印象は大きく変わります。当然、生楽器をしっかりとしたスタジオや機材で録音した、有料のソフト音源に変えるだけでも、クオリティは変わります。
ただ、有料ソフト音源を使用したから、ベタうち感が解消され、クオリティが高くなるとも限りません。
また、有料のソフト音源は1つ1つが高価なものが多く、簡単に手に入れるほど余裕はない。と、お財布事情も、あるかと思います。
有料ソフトを使うのもいいのですが、他にもいくつか方法もあるので、一度、打ち込んだMIDIを作り込むと言うのが、1番良い判断です。
具体的に、作り込んでいく場合、この様な方法があります。
ヒューマナイズ
ただ打ち込んだだけでは、音のタイミングが、しっかりと拍に合っていて、機械的な等間隔に感じます。これも、クオリティが低く感じる原因の一つです。
曲のジャンルによっては、機械的に等間隔を維持して作る場合もあります。
例えばEDMの様な、ダンスミュージックでは、タイミングがズレていると、聴いている人が違和感を感じたり、気持ちよく踊れない!
となってしまいます。
生演奏の楽器など、人が演奏している様な、人間感を表現する場合は、ヒューマナイズで、少しずつタイミングがズレている要素を足すと、生演奏感が表現できます。
勿論、極端にタイミングをズラして、テンポがズレているのでは、かえってやり過ぎです。
逆にクオリティが落ちてしまうので、何事も程々に。という、バランスを維持しましょう。
ベロシティ
ベロシティとは、MIDIの音符一つ一つが持っている、音の強弱を表す単位です。
ベロシティの数値を調整する事で、音の強弱がつけられ、段々と音が大きくなったり、段々と音が小さくなったり、静かなゆったりした曲が、いきなり盛大な音で盛り上がったり。全体的なメリハリを付ける事が出来る様になります。
ピッチベンド
ピッチと略すこともあります。
ピッチベンドを使う事で、音符の音階をうねる様に上げ下げする事が可能です。
鍵盤を引き換えなくても、既に弾いた状態から、音階を調整できます。
滑らかに音階を調整する事が出来るので、うねる様な音色を表現する事ができます。
音源を重ねる
複数トラックを作り、ソフト音源の音色を重ねます。
やり方は、新しくインストゥルメントトラックを作り、音を重ねたいトラックとは異なる音源を設定。
そして、音を重ねたいトラックから打ち込んだクリップをコピーしてきます。
勿論、コード理論に伴って、コードに含まれる音を重ねてハモリを作るのも選択肢です。
色んな音を重ねる事で、新しい音色を作る事も出来ます。
以上、ベタうちから、音を作り込んでいく方法でした。次回からは、今回ご紹介した選択肢を一つ一つ、細かくご紹介していきます。