ヒューマナイズ
ヒューマナイズとは、打ち込んだMIDIノート(音符)を微妙にずらし、機械的に綺麗に並んだ状態から、タイミングを絶妙にズラす事で、人間が演奏している様な、生演奏感を表現する調整です。
人間っぽさとは?
人はトレーニングすれば、テンポに合わせてリズムを刻む事が出来ます。
それでも、メトロノームやDAW上の完全に数値上で、タイミングを合わせたリズムに比べると、ほんの少しズレているものです。これは、プロでは無いから。というわけではなく、人間である以上、多少のズレは発生しているものです。
聴いている人もまた、ほんの少しズレているので、ズレを認識できず綺麗にテンポが合っているかの様に聴こえます。
ヒューマナイズを表現するには?
実際に、ヒューマナイズを行うには、まず、ピアノロールエディタ上のメニューから、アクションをクリックします。するとメニューが現れます。
メニューの中から、ヒューマナイズをクリックします。
クリックすると、「ヒューマナイズ」ウィンドウが現れます。
ベロシティ範囲を追加
ベロシティの範囲をランダムで設定します。
ベロシティとは、音の強弱などを設定するパラメータです。強弱もランダムで設定してくれます。
ズラす最大値を、手前(マイナス)と後ろ(プラス)で設定し、実行すると、選択したMIDIノートをDAWがランダムで設定してくれます。
ノートスタート範囲を追加
ノートのタイミングをランダムでズラします。
ズラす最大値を、手前(マイナス)と後ろ(プラス)で設定し、実行すると、選択したMIDIノートをDAWがランダムで設定してくれます。
ノート(音符)ごとのばらつきを設定できるので、人間っぽさのある、絶妙なズレが表現できます。
おまけ
ノートのタイミングや長さも手動で調整する事ができます。
ノートの両端をクリックして左右に動かすと、長さが変えられます。
その調整を、Shiftキーを押しながら行うと、音符の長さを無視して伸ばしたり縮めたりする事も可能です。
ノートの長さを微妙に長くしたり、短くしたり、更に細かい調整が行えます。